補助量子ビット(ラテン語の「ancilla」=召使いに由来)は、主データレジスタの一部ではなく、量子計算を補助するために使われる量子ビットです。補助量子ビットにはいくつかの重要な用途があります。(1)量子誤り訂正におけるシンドローム測定 — 補助量子ビットはデータ量子ビットともつれさせられ、データを直接測定することなく誤りを検出します。(2)位相キックバック — 重ね合わせにある補助量子ビットが、制御演算から位相情報を「キックバック」します(ショアやグローバーのアルゴリズムで使用)。(3)一時的な計算 — 中間結果を保存し、後にガベージ量子ビットで計算を汚染しないよう非計算化(消去)します。役目を終えると、補助量子ビットは通常、再利用のために|0⟩にリセットされます。必要な補助量子ビットの数は、量子アルゴリズムにとって重要なリソース尺度です。